IE終了 LOL JAPAN

Internet Explorer終了

MicrosoftのInternet Explorerのサポートが日本時間6/16に終了したニュースは見ましたか?

セキュリティアップデートが提供されなくなるどころかWindows10以降では起動さえできなくなります
これはねだいぶ前からサポート終了の告知はされていて、でもIT後進国の日本の企業はニュース見ないのかギリギリになって知って慌てるといういつものパターン

米国のジャーナリストに「LOL JAPAN」と笑われているという記事もありました

LOL

LOLとは米国のネットスラングで[Laugh Out Loud]=大笑いという意味です

国内でも今頃慌てて草って言われていますし、IT後進国ここに極まるって感じ

でね「ブラウザ乗り換えるだけなのに何が大変なの?」って思う人居ると思うんだけど自治体や企業では実はそう簡単な事では無いんです

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JScript

インターネットエクスプローラー(Internet Explorer)を以降「IE」/Microsoftを以降「MS」と書きます

自治体や企業はIEを使うWEBアプリを使ってるんですよ、そのアプリで使っている言語は色々あるけどいくつかの言語を組み合わせて作られていてUI(ユーザインタフェース)の部分を担っているのは[JavaScript]と言われる言語になるんだけど、このJavascriptの拡張版でIEでしか動かない機能をMSが付けたんです、それを通称[JScript]と言います

このJScriptのおかげで単純にEdgeChromeには乗り換えられないんです、IEでしか動かないから
WEBアプリっていうのは本来クロスプラットフォームで作るべきなんですよ、どんな環境からでもWEBブラウザを介せば使えるっていう形ね

IEが何故終了するのかというと…長くなるので別サイトをご紹介しておきます

MSも試行錯誤してきたんだけど結局EdgeのエンジンはGoogleが開発したBlinkに落ち着きました、要はChrome互換という事です、WEBブラウザは結構早い段階からアプリを無償配布しているのでシェアが広がっても直接的には儲からないからもっと早くに手を引くべきだったと私は思うけど、上の記事にもあるけど一時はシェア95%なんて時代があったので中々諦められないよね

ウェブブラウザ

私が初めてインターネットの世界を見たのは一般の人よりちょっと早い時期でした、自分用のPCを初めて買ったのは1993年くらい、当時はDTMをする目的で買ったんだよね、NEC PC-9801BX/U2をボーナス払いで買って会社吸収合併されてボーナスで無くて支払い大変だった思い出w
MIDIデータを聞く目的で国内最大手のパソコン通信サービス「Nifty-Serve(ニフティーサーブ)」に加入、パソコン通信とはクライアントサーバ型のネットワークです、接続方法はモデムを電話回線につないでFAXと同じ手法で送受信するダイヤルアップ接続って言うシステム、電話が着信すると切れるので接続はもっぱら深夜です
国内で最先端を行く意識高い金持ちたちがやっとプロバイダに加入し始めた頃、ニフティー経由でインターネットに接続できるサービスがあったんですよ、日本語のサイトはYahooくらいしか無かった時代です
接続スピードは最初に買ったモデムは14.4kbps、次に買ったのが56kbps、1秒間に56kビット通信できます、今はNURO光とかだと上り2Gbpsです、2Gとは2,000M=2,000,000K、35,714倍です、8ビットで1バイト、1バイトとは半角英数字1文字です、56kbpsなら1秒間に半角英数字を7,000文字送信できます、日本語やハングルや漢字は2バイト文字です、だからこのブログを読み込む時は56kbpsだと1秒間に3,500文字受信できます、阿部寛さんのWEBサイトなら56kbpsあれば爆速で開けますw

当時設計アプリの開発をしていて国内には情報が無くて米国に情報を求めていたことがあって、ニフティーは米国最大手の「CompuServe(コンピュサーブ)」と提携していてニフティー経由でコンピュサーブに入る事が出来て向こうの専門フォーラムで辞書片手に情報収集、それでも見つからない時はインターネットにつないで英語だらけのインターネット空間をさまよったりして、当時の検索サイトは登録型なので中々目当ての情報にはたどり着きません
今のGoogleはクローラー型、ロボットがインターネット上のサイトを全軒訪問してデータベースを作ってそれを検索しています
当時のOSはWindows3.1、まだインターネット接続に必要な通信プロトコルが標準装備されていなかったので手軽にインターネットにつなげられる時代じゃありませんでしたね

Windows95が出てインターネットに必要な通信プロトコル[TCP/IP]が標準装備されてインターネットが一気に身近になりましたね、ここでやっとウェブブラウザが登場します
通信回線はISDNテレホーダイとか入ってましたねプロバイダの名前は忘れましたが地元の安い所だった記憶、ISDNは64kbpsなので今と違ってそれほど頻繁には使って無かったんだよね、画像表示するのに一服しないといけないとかっていうスピードです、文字情報メインのNewsGroupとかやってましたね

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最初の頃はねPC雑誌の付録CDに収録されている「Netscape Navigator(ネットスケープナビゲーター)」を使うのが一般的でしたね、当時はWindows95にIEは標準装備されていませんでした、独禁法の関係らしいけど別売りの「Microsoft Plus! for Windows95」に同封されていました、ネットスケープは雑誌のおまけ、IEはPlusを買わないとダメ、だからみんなネスケを使っていました
IEのシェアが上がったのはWindows98でシステムの1部になったIE4.0からですね、ここからしばらくはIEが猛威を振るってIE6.0でWindowsでのシェア95%という圧倒的王者に君臨

この辺でCATVで回線契約をしたり独立したり長期出張に出たりしてADSL入れたり光回線入れたりとどんどんブロードバンドの常時接続になっていきました

2004年にFirefoxが出て一気に形勢逆転、何が良かったのかと言うと今なら当たり前の機能がIEには無くてFirefoxには合ったんですよ、例えばタブブラウザである事、それまではページを新しく開くとタスクバーにアイコンがずらーっと並んでたんですよ、それと拡張機能で機能が増やせる所、MSと違って最初からオープンソースで開発されているのでレスポンスが早いのも支持された一因だと思います

このタブブラウザという斬新なシステムにハッカーたちが飛びついて様々なタブブラウザが作られました、私が使っていたのはDonutシリーズや亜種のunDonutや純国産のSleipnir(通称:プニル)プニルは今でもインストールしてあります
タブブラウザが出てきた背景にはブロードバンド回線で常時接続が一般的になったからなんだよね、この頃うちはBフレッツ光回線でした、100Mbpsです、ベストエフォートだけど戸建てだったし年寄りだらけの街なのでw95Mbpsくらいは常時出てました

今ではシェアNo.1のGoogle Chromeは後発のブラウザです、初登場は2008年後半、後発なのでかゆい所に手が届く優秀なブラウザになっていますね、メモリあるだけ使う仕様は酷いけどwGoogleアカウントとの連携は便利すぎてもう離れられません

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