USB Type-Cはとっつきにくい?本当?

こんな記事を見かけたんですけどね、この記事自体は後半有料記事なので全文読んではいないんですけど

得体の知れない「Type-C」端子、旧来のUSBと比べてなぜとっつきにくい?

日経XTECH 石坂 勇三

え?そんな事思ってる人居るの?

ちなみに正式名称は『ユニバーサル・シリアル・バス』でUSBです

USBコネクタ

だってね、Type-Aっていうのはよく見る裏表があって1発では正しい向きで刺せない事でおなじみの長方形のコネクタの事、Type-BっていうのはUSB機器(外付けHDDとか)の後ろにある正方形に近いコネクタの事、他にはちょっと古めのUSB機器で使われていたMINIっていうコネクタやスマホで使われるType-Cまでは主流だったMicroっていうコネクタや、これらは形状のお話

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USBバージョン

これとは別にUSBのバージョンが存在するんですけど、これはUSB1.0とかUSB2.0とかね、バージョンが上がるにつれて転送速度が上がったり転送ミスが減ったりしています

USBに限らない

コネクタ形状の違いとバージョンの違いがある物は別にUSBに限った事では無く、例えばTVやモニタの接続規格であるHDMIもフルとミニとかで5種類あるし、バージョンも1.0から始まって最新は2.1だし、外からは見えないけど(基盤に種類の違うICチップが乗ってます)Wi-FiにだってBluetoothにだってバージョン違いがあるし

考え方を変える必要はある

確かにType-AやB、MINIやMicroとType-Cは物理的に信号線の数が違うので、それまで以上に能力が細分化されてて欲しい機能のケーブルを探すのに注意が必要なのは確かですが、それを伝えるのに今までのコネクタ形状と違うから解らないという表現を使うのはどうなの?って私は思うんですよね

ちなみに、Type-A~Microまでは信号線は2本です、行くデータと帰るデータの2本、USBコネクタ覗いてみると4つの金属端子が見えると思うんですけど、2本は電源の±なので合計4つの端子になってます、これがType-Cでは24本、電源が4ペアの8本で残りの16本がデータ用、ペアで使うので8種類のデータ通信が1つのケーブルで出来るという規格になってます

なぜ本数を増やしたかと言うと、電源も今まで通りのUSB機器もモニタケーブルも1本に集約出来たら色々捗るんじゃね?っていうねw

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シリアルとパラレル

シリアル通信っていう物を知らないとなんで2本で通信できるの?って思いがちですよね、なので簡単にシリアル通信を説明をします、ニュアンスですので詳しく知りたい方は別途調べてください

シリアル通信

シリアルナンバーとかって聞くでしょ?一続きの番号の事ね、シリアル通信は一続きのデータ通信なんですよ、例えマウスの左右のクリックボタン(マウス全体だと面倒なので)だと左のON/OFFと右のON/OFFを送るんだけど、[左:ON|右:OFF]って並べて送れば信号線1本で事足りるでしょ?これがシリアル通信です、マウスはリターンが必要ないので正に信号線1本です
昔は通信速度が遅かったのでシリアル通信で務まる物ってスピードの必要ない単純な通信だけだったんですが、USBの登場で高速になって色々使えるようになりました

パラレル通信

パラレルとは平行とか並列とかってこと、複数のデータを同時にやり取りする通信方法の事でUSBが出来るまではプリンターとかスキャナーでパラレルケーブルは使われていました
単純に言うとね、マウスの左右ボタンを例に説明すると、1文字転送するのに1秒かかると仮定して、シリアル通信だと[左1右0](ONは1/OFFは0)で4文字で4秒、パラレル通信だと[左1][右0]を同時に送るので2文字ずつで2秒ですむと言った感じ、その代わり物理的にコネクタ数が多くなるので2本なら良いけど、昔のプリンターケーブルとかは25本とかありました、スピードを求めると大きくなる

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