指輪物語

王道ファンタジー

ゲームやそれ以降のファンタジー作品のベースになった作品と言っても過言ではない
ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン(J・R・R・トールキン)作の王道ファンタジー小説
ホビットの冒険』と『指輪物語
エルフやオークやドワーフやゴブリンやトロールや、良く聞くこの種族の原点です
中にはヨーロッパの神話で登場する種族もありますが
例えばエルフが白くて長寿で耳が長いというスタイルを築いたのがトールキンさんです

2001年~2003年に指輪物語をベースにした映画『ロード・オブ・ザ・リング』3部作
2013年~2015年にホビットの冒険をベースにした映画『ホビット』3部作
時系列で並べるとホビット3部作があって、ロードオブザリング3部作があります
この6作品それぞれに映画未公開シーンを追加したスペシャル・エクステンデッド・エディション
これらがこの夏、シネフィルWOWOWと本家WOWOWで連続放送されました

WOWOWとはサブスクのBS放送、シネフィルWOWOWはCS放送です

ロード・オブ・ザ・リング

『旅の仲間』『二つの塔』『王の帰還』の3部作、公開後に発売されたDVDを結構な見ていました
そうはいっても約20年前の作品、7,8年前に放映されたホビットの前後に見返したくらいで
最近は見ていなかったけど、原作小説を読んだりはしていて、映画では触れられていないエピソードを知ったり、世界観を深めたり
そんな中で今回のスペシャル・エクステンデッド・エディション(以下SEE)の放送
6作すべてが放送し終わったところで、久しぶりにシリーズ全作一気見をしてみました
未公開シーン追加って言うのも相まって、登場人物それぞれの細かいエピソードでより各キャラクターを知ることが出来たり、映画公開時には無かった伏線になる台詞とかね

ロードオブザリングで一番人気と言えば「アラゴルン」人間の王の子孫で、大活躍して王になる人ですね。2番人気は「レゴラス」なのかな?「フロド」なのかな?「ギムリ」や「ガンダルフ」って事はないと思うけどw
でも私は「ボロミア」と「ファラミア」の兄弟、ストーリーを含めたキャラクターのエピソードとして、ボロミア・ファラミア兄弟が一番好きです

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1作目、旅の仲間の中盤で命を落とすボロミアは映画ではアラゴルンの引き立て役の様な扱いになっていますが、原作ではちょっと違います
旅立った時点ではアラゴルンは王になることを放棄して流離い人をしています
ボロミアは王になる気の無いアラゴルンの代わりに、ゴンドールの指導者になる立場の人です
だからリーダシップに長けていて勇敢で優しい人物、映画を見ればわかりますが、旅の先頭に立って雪山ではラッセル役を買って出る、ピピンとメリーに剣術を教えたり
人間味にあふれた泥臭い良い人なんです、イムラドリス(裂け谷)に来たのも、ゴンドールの行く末をエルロンド卿に相談するため、民のために生きて死んだ英雄です

ボロミアとファラミアの父で、ゴンドールの執政官であるデネソールは、長子ボロミアを溺愛
ファラミアは冷遇されます、これには様々な要因があるのですが、まあ良くある話で
幼少期からの戦闘センスの差だったり、日本で言えば「家長制度」「長男教」の様な物で長男優遇は世界中にあるので、それをより強調させたお話になっています
SEEではボロミアがイムラドリスに旅立つ前の兄弟と父親のエピソードが追加されていて、映画版よりは少しはボロミアの汚名を返上出来る様に作られています

私はロードオブザリングは泣くための映画
1作目の「旅の仲間」はもちろんボロミアが亡くなるシーンで大号泣、これは言わずもがなです
2作目の「二つの塔」はローハンの角笛城での決戦シーン、戦力が乏しいローハン軍は老人から男児さえ駆り出す状態、戦士の意地だけの絶望戦に家族が別れを惜しむシーンで大号泣
ファラミアの回想シーンでも少し泣いて、2作目は泣けるシーンが豊富
3作目の「王の帰還」はやっぱりファラミアがらみのシーン、ミナス・ティリスでのサウロン軍との最終決戦でも家族と別れを惜しむシーンで号泣、フィクションでも悲しい物は悲しいんです
でも実は他は泣けるシーンの割合は低いんですよね最終作は"めでたしめでたし"で終わらないといけないのでね
泣けるシーンじゃないけど、狼煙が山々を伝わっていくシーンが大好き、ちょっとCG荒いけど

ホビット

映画としてはロードオブザリングの続編ですが、時系列ではロードオブザリングの60年前の話です
フロドの養父「ビルボ・バギンズ」がどうして指輪を手に入れる事になったのか、というお話
何故、ホビットが後になったのかというと、権利が取れなかったからというビジネス的な理由

ホビットはロードオブザリングと違って泣けるシーンはほぼありません
ドワーフたちのコミカルだけど力強い動きで魅了される冒険活劇ですね
ドワーフと言う種族は道具の扱いに長けているという種族設定があるので、大道芸人の様な、サーカスの様な、アクロバティックで連携の取れた戦闘シーンは見ものです
ホビットのCGはロードオブザリングから10年近く経っているので、不自然さが少なくて良くできた物になっています、それでも最新のCG技術と比べると見劣りする部分はありますけどね

『思いがけない冒険』『竜に奪われた王国』『決戦のゆくえ』の3部作
1作目の「思いがけない冒険」は旅に出て色々あって、早速ビルボが指輪を手に入れるお話
2作目の「竜に奪われた王国」はドワーフとエルフの種族を超えた愛のお話
3作目の「決戦のゆくえ」はドワーフ軍とオーク軍の頂上決戦で、かろうじてドワーフが勝利したが、王は力尽きたというお話

ガンダルフがホビットなら、はなれ山に棲む火竜スマウグが守る「アーケン石」を手に入れられると確信して旅に連れ出したのですが、指輪は想定してたんだろうか?
実際ビルボが最初に「アーケン石」を手に入れられたのは指輪があったからだけど、火竜スマウグを倒した後はドワーフでも探すことが可能だったわけで
火竜スマウグを挑発して溶解した金を浴びせかけようと奮闘していた段階では、ビルボがアーケン石を持っている事は知らないわけで
要は、ホビットの機転で鍵穴の場所がわかったりしたのは事実だけど、指輪には必然性が無いなと、ふと今思いました
そんなわけ無いはずなんですけどねw1937年に出版された名作ファンタジーですからね

ドラマ版『ロード・オブ・ザ・リング』

米Amazonがドラマ版のロード・オブ・ザ・リングを撮影中
コロナ禍でのロックダウンで中止されていたニュージーランドでの撮影が再開!

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2021年公開?米Amazonが版権を獲得したという事なので、米Amazonプライムビデオで公開される物であろうという見方がファンの中ではされていますが、正確な情報は今の所不明です
製作費10億ドルなんて話も出ているので、全世界向けであることは想像できますが、放送方法が不明なので、多言語化されるのか(吹替)も不明です、字幕でさえ不明

決まっているのは時系列が「ホビットの冒険」より前のお話、ホビットやロードオブザリングは中つ国第三記、力の指輪が消滅したのは第三記3019年、ドラマ版はこれより3400年ほど前の第二記、映画ロードオブザリングでは回想シーンとしてしか登場しない、人間とエルフの共同戦線でサウロンと戦う物語、サウロン、ガラドリエル、エルロンドが映画から引き続いて登場するキャラクターだそうです
ファンとしてはロードオブザリングで活躍した人がホビットにも出てきて、そういうつながりがとても良かったのですが、さすがに前の世紀のお話なので、年齢の概念がないサウロンやエルフの長老以外は映画で活躍したキャラクターの出る幕はありませんね
ガンダルフは?魔法使いはどうなの?って調べたところ、魔法使いは人では無くイスタリと言う種族でサウロンに対抗するために中つ国に送り込まれた、ガンダルフは第三記に送り込まれた五人衆の1人との事なので
ガンダルフやサルマンやラダガストは登場しないけど、別の魔法使いは登場するかもしれません
エルフだしレゴラスは?って調べたらレゴラスの年齢は2931歳、第三記生まれなので出ませんね
レゴラスの祖父であるオロフェアはおそらく今回出てくるでしょう、父である森のエルフの王スランドゥイルも出てくるかも?

ふと思ったんだけど、エルフって寿命が無い種族だけど、不老不死ではないんだよね?
老けはするけど、ある程度で止まるんだと思うんだけど、長老は長老っぽい風貌、戦士は若い風貌
不老なら全員子供のままだし、どういうメカニズム何でしょうね

もう一つ決まっているのは1シーズン20話、2シーズンまでは製作が決まっているようで、以降は人気等を鑑みて進行していく模様

待ち遠しいです

ロード・オブ・ザ・リング3部作とホビット3部作を監督したピーター・ジャクソン監督の映像が好きという部分があるので、ドラマ版の監督は別で受け入れられるかちょっと心配だったりするんですが、指輪物語の世界観は映像が無くても好きなので、公開されればハマるんだろうなと思っています。映画ではないので米国と同時期に公開とはならないかもしれないけど、楽しみが出来ました

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